*社名の由来

「凪(なぎ)」の状態は一見安定しているように見えますが、実は前に進んでいません。進化がないのは良い状態だとは言えません。そこにある力(インパクト)を加えることで、戻そうとする力が働き、結果、進んでいく。まるで止まった歯車の一片を押すように、循環システムを稼動させる。我々は、そういった良いインパクトをライフに対して作り出したいと考えております。

企業理念

「修理固修 ~自然の叡智(えいち)と人間の智慧(ちえ)で壊れたものを修復する」

仕事は人間がするもの。なのに悩み事で心はどこか遠く上の空、歯がズキズキして痛い、そんな状態でベストな仕事が出来るでしょうか?からだの機能が万全に動くときというのは、存在そのものを感じさせません。異常をきたして初めて、主張し始めるのです。そもそも右足、左足と頭で考えていては、まともに歩けません。無意識のとき、そのものの存在を忘れて初めて、その機能の最大の効果が発揮できるのです。バットが体の一部になってはじめて、一流のバッターに近づきます。

四大病のひとつに心の病が入りました。便利になった一方で、世の中には壊れたものが溢れています。

自然の叡智と人間の智慧(ちえ)の中に、必ず問題解決のヒントが隠れています。当社の役割は壊れたものを修復する。特に社会環境で、壊れた心と体を修復し、継承するお手伝いをします。

リサイクルやサステナビリティー、循環型、持続的社会が叫ばれています。
しかし実は、江戸時代を持ち出さずとも、日本はずっと昔からリサイクルしていたのです。

使い捨ての時代では考えられませんが、時計などの小さな機械をはじめ、家庭用品、自動車修理に至るまで、”交換”ではなく、”修理”があたりまえでした。

 

1.究極のリサイクルは「米」づくり

日本人の命をつないできた「米」づくりは究極の循環システムなんです。 なんと稲は何百年作っても、連作障害が出ない不思議な作物。しかも米作りの過程で生じた 全ての物はゴミになりません。米を生んだ後の痩せた田んぼの水は、山からの雪、落ち葉焼きの根っこが腐敗したもの、土や岩石のミネラルが、雨水に溶け込むことで修復する。米が良かった時代は、昆虫や微生物、土壌菌、牛たち生き物の協力で修理されていたのです。もちろん人間のウンチも。(笑)

 

2.化石燃料は有限

一方、石油などの化石燃料はどうでしょうか。有限であり、補うことなく消費しています。それどころか莫大な廃棄費用とともに、地下水枯渇や土壌汚染、大気中にダイオキシンなどの有害物質排出などの悪影響を与えています。今や石油なしの社会は考えられませんが、循環型でないものはいずれ枯渇するのです。

 

3.情報発信手段の変化

幕末には外国と交易のあった薩摩や長州、長崎など各地方で情報発信が盛んでしたが、政治とともにシフトし、首都圏が中心になりました。しかも海外では珍しくひとつの資本元が、ラジオ、新聞、テレビを所有する。取扱う情報も、広告主に沿ったものや、メディア横並び会議で決められた内容が粛々と放送されている現状があります。しかし新しい黒船  インターネットが放送と通信を融合し、われわれは選べる時代が近づいています。大手企業がプレスを介さず、直接Ustreamなどでユーザ向けに発信するのも、新たな流れを感じます。

 

4.高齢者問題

現在大腸がんが急拡大しているようで、2015年にはなんと男女とも、3大死亡要因のトップになり、20万人が亡くなるという予想があります。(すでに女性は大腸がんがトップ)増大のターニングポイントを見ると1950年ごろ。これはまさに冷蔵庫が国内に入り、日本人が食べなかったものを食べはじめた(欧米化した)タイミングだそうです。21世紀後半には40%とダントツ高齢化社会の先頭を走る日本も、介護制度が崩壊、医療費負担増加に歯止めがかからず、介護者不足と、人間の尊厳維持の対応に息詰まっています。サービス付高齢者向け住宅に舵をきるものの、高齢者をコストとした考えのままでは、本来の問題解決には程遠い現状があります。

 

5.問題解決のヒントは日本最古の歴史書にあり

「古事記」の一節 国の成り立ちの章で”修理固成”という言葉が登場します。


<国土の修理固成 (原文)>
於是天神諸命以。詔伊邪那岐命伊邪那美命二柱神。
修理固成是多陀用幣流之國。賜天沼矛而。

ここにあまつかみもろもろのみこともちて、いざなぎのみこと、いざなみのみこと、ふたはしらのかみに、「このただよへるくにををさめつくりかためなせ」とのりて、あめのぬぼこをたまひて
(訳)天津神諸々の命を下の神々から諸々の命令によって、この漂える国を修理固成せよと仰せになって天の沼矛(あめのぬぼこ)を与えられた。

読み解ける先人によると、そもそも国の成り立ちは、壊れたものを直すことから始まる。天の思い描く原型があって、その意思に従って推し進めよと。現世はうつしよとも表記されるのも偶然ではないようです。ちなみに、ダイヤモンドも元は原型があり、磨くことで美しくなる。東京ディズニーランドの人気は相変わらずですが、清掃チームの目標は開園した美しさに戻すことだといいます。

あまり使われなくなった言葉、「親孝行」。これも、おや買う買う=親の心を買う(察する)という意味があるようです。父の志を、師匠・恩人の意志を受け継ぎ、果たすことが子の役割であると。2つのチチ(父+母親のチチ)を得て、意思を受継ぐという深い意味が言葉に託されているのです。

こうやって国民それぞれが、自身のやるべき仕事をやることで国がつくられる。この世に生まれてきた役割、天命が人それぞれにあると言われる所以である、こんなすごい内容が、昔の書に書かれているのは驚きです。

 

 

*サービスとキャッチフレーズ

サステナビリティー(持続可能) and カルティベイト(耕す、文化をつくる)。
耕せば文化(文華)になる。それが循環する。
ライフにインパクトある商品・サービスで世の中の問題点に貢献します。デジタルとネットワーク、人材をフル活用し、先人の智慧と自然の叡智を組合せた商品やサービスを開発し、人々の壊れた心と体の修復、継承の支援をしていきます。